手作りのバッテリーカーを使った省エネルギ競技です。 大会側の支給するイコールコンディションのバッテリを使って、規定時間内にどれだけ多くの距離を走れるかを競います。 1995年に秋田県大潟村ソーラースポーツラインで第一回大会が開催されて以来、メーカー系チームや工学系学生チームを始め数多くの参加者を集め、現在では年間に10以上の大会が日本各地で開催されています。
大会から支給されるバッテリは50cc小型スクータ用が4個。そこから得られるエネルギはおよそ144Whです。 レース中は約70ワット(お風呂の白熱電球たった1個分)の少ない電力で時速40キロで2時間、距離にして約80キロを走り続けます。 極限まで研ぎ澄まされた車体の軽量化技術、空力性能、高性能なモータの開発、適切なエネルギマネージメント、などあらゆる面で高効率化と省エネルギ技術が要求されます。 ドライバーの体重差はバラストによって70キロ均一に調整されます。
近年、特に学生チームの参加と活躍が目立って来ています。 レースに参加することで、機械、電気、自動車工学等々の幅広い知識が得られ、さらには省エネルギ、環境問題、あるいは物作りへの関心の高まりなど、教育啓蒙効果が大きいことも、このレースの魅力の一つです。将来に向けた若い技術者の育成にも役立っていると言えるでしょう。

<ワールドエコノムーブ大会ホームページ>
http://www2.ogata.or.jp/
全国で開催されている大会の中で主要なレースが集まり、年間シリーズ戦になりました。
年間全7戦のうち4戦分(2012年開催時)が有効ポイントとして加算され、その合計でシリーズチャンピオンが決定します。